千年の「縁」、これからも結び伝えるために。人は、心でつながり、結ばれます。それを私たちは、「縁」と言って尊んできました。心は風光と歳月によってより美しく洗練されていきます。遠く一千余年もの間、いにしえの京で、紫式部によってつづられた源氏物語の最終部を飾る「宇治十帖」もまた、時の王朝文化を背景に純朴に貫く人の心の結ぼれが、あざやかに描かれています。世界に誇る、日本文芸の古典。そこに描かれているものは、人が人を想い慕う清らかな縁の物語と思えてなりません。悠久の物語の舞台となった宇治橋のたものにたたずむ「京都 宇治式部郷」は、誠心誠意の真心を伝える源氏物語の真情にならい、贈りものを通じて人と人との「かけはし」となるべく、日々おいしい御菓子作りに精進いたしております。紫式部が物語りを結ぶ象徴として描いた幾多の橋々のように、弊庵商品が幸せの使者として、皆様のお役に立つことを願っております。どうぞ、京都 宇治式部郷の雅の銘菓を、末永くご愛顧賜りますよう、心よりお願い申しあげます。